【社説】内外から押し寄せる不安な経済暗雲が見えないのか=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.06.19 08:22
対北朝鮮問題と地方選挙に隠れていた内外の経済悪材料が一気に姿を表わしている。海外では国際金融市場が揺れ動き、国内では所得主導成長実験の後遺症がますます大きくなっている。いつ経済危機に拡大するかもわからない。経済不安解消が足下に落ちた火となっている。
当面は金融市場が問題だ。これまで安定傾向を見せていた為替相場は今月に入り、7カ月ぶりに1ドル=1100ウォン水準までウォン安が進んだ。KOSPIは取引日基準で4日間に4%近く下がり2376.24まで落ちた。金融不安の信管は米国の景気回復だ。景気加熱を懸念した米連邦準備制度理事会(FRB)が今年に入り2度も基準金利を引き上げ、韓米の金利差は0.5%に広がった。米国は年内にさらに2度基準金利を引き上げる公算が強まり、ややもすると外国人資金の離脱による金融市場の発作まで懸念される。